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胸を張ってハレノヒです。と言えるように。

(個人的な感情であり決して会社のブログで書くような内容ではないかもしれませんが、今回もどうかお許しください。)
一昨日の夕方、はれのひ株式会社・社長の会見があることを突然知り、急遽出先の福岡でライブ配信を見ました。
私がスマートフォンを片手に、友人の集まりで呼ばれた会場の外の廊下で約1時間半、その画面を見ながら感じたその時の気持ちを正直に書かせていただきます。

とても複雑な気分でした。

まず率直に感じたのは、彼の自分本位な弁明への「怒り」です。
あくまで私個人としての感想になりますが、発せられる言葉の多くは彼の目線からの話であり、被害に会われた方への言葉や配慮が感じられない印象を受けました。
今後の彼の被害者に対する真摯な行動を期待せずにはいられません。

一方で被害者が預けた着物が戻るかもしれないという「安堵」もありました。
当社でもおばあちゃんがお母さんのために仕立てた着物を、娘さんが着て写真を撮りにいらっしゃるというケースが多くあります。そんな思いの詰まった着物が手元に戻るという可能性が出て来たのは、悲しい出来事の中でも少しホッとできる話でした。

そして、騒動から数日が経ちせっかく自分たちも前を向いて進み出し、平穏に戻りつつあったのに……という「落胆」もありました。(でもこれで本当に前に進められればいいなと思っています。)

これは不謹慎かもしれませんが、誤解を恐れず書くと「共感」というものも感じてしまいました。なぜかというと、恥ずかしながら、自分にはある挫折から自らの体や感情を制御できないという体験をしたことがあります。もしかすると彼もそうだったのかもしれないと……。
しかし、それはあくまで自分の都合。被害を受けた側の人にとってはただの言い訳にすぎません。
何もできなかったのは自分の弱さ。と彼は言っていましたが、それでも
「自分に打ち勝つ。」
それが経営者の責任でもあるということを私自身も改めて思い知らされました。

またまた恥ずかしい話ですが、彼の姿を見ながら同じ経営者として明日は我が身かも。という「恐怖」も感じてしまいました。
会社を営んでいる以上<倒産>の二文字が頭から離れることはありません。

しかし同時に彼のようには絶対になるまい。という「決意」をしました。
商いというものはさすがに決意だけではどうにもならないでしょうが、前に書いたように人の時と思い出を相手に仕事をしているという大事な原点を、常に体の中心に置くことを忘れないようにしたいと思います。

そして、やはり「不安」や「悲しみ」。
彼が呉服業界への影響について聞かれた際、私の会社で起こったことなので他の会社は違います。というようなことを業界への配慮として言ってたような気がします。
でも当たり前ですが「ハレノヒ」という音への影響についての言及はありませんでした。
今後、この音や文字を見聞きした時に世間がどのような反応をするのか。「ハレノヒ」という名の当社に初めて触れる方がどんな印象を持たれるのか。少し、いや正直だいぶ心配です。
すでにネットでは倒産する、雲隠れすることを「はれのひする」と冗談として使っているものも目にしましたし、(彼らは決して悪くありません)
先日は初めて名刺を渡す方からのなんとも言えない反応や、先日銀行で会社名を呼ばれた際、場の空気が一瞬変わるなどの経験も……。
後者は私自身の気持ちの問題も大いにあると思いますが、何れにせよそんな風に感じてしまう自分の心の状態は少し残念です。

 

このように、あの会見を見たあとの二日間、私の心はいろんな感情がグチャグチャと入り混じって混乱している状況でした。

 

しかし、もうそんなことをいつまでも言っている場合ではありません。
やっぱり前を向かなければいけないのです。
この1ヶ月近くこのような状況の中でも「安心」や「希望」という気持ちも生まれたのも事実です。

それは今までハレノヒを利用してくださったお客様や、友人知人などからたくさんの応援や励ましをいただいたことに起因します。本当に嬉しかったし、癒されました。

そして今、
ブログを書いているこの瞬間、自分に新たな目標ができました。

それは自分たちがこれからさらに誇りある仕事をし、
自分やスタッフそして関係者さんたち全員が、
どんな場所でも胸を張って

「ハレノヒです!」「ハレノヒさんと仕事をしています!」
と言えるようにすること。

そして何よりお客様が、
「ハレノヒで撮ってもらったよ!」「ハレノヒさんで借りた着物だよ!」
と笑顔で言ってもらえるようにすること。

それが今の自分に課せられた仕事でもあると思います。

今回このブログを書くことで勝手ながら自分の心の整理をさせていただきました。
大変失礼いたしました。
次回からはハッピーなことを伝える内容にします。(たぶん)

改めまして、これからの「ハレノヒ」をこれまで同様よろしくおねがいします。

株式会社ハレノヒ
代表 笠原 徹